kazuyanの大学院奮闘記

kazuyanが2006年4月から2008年3月まで通った中央大学専門職大学院(CGSA)のことを回想してみます。

④大学院の講義

こんにちは。ようやくこのシリーズを書く気になってきたkazuyanです。

今回は講義の概要を書き綴ってみます。

 

 私の通っていたCGSAはアカウンティングスクールの位置づけもあったので、会計系の講義が充実していました。他は、ファイナンス系、マネジメント系などの講義が準備されてました。

 

 講師陣は学部の教授からその筋の専門家、実務家など多彩な顔触れでした。学部の教授は学部の講義の延長線という感じで、あまり面白くない講義が多かったように思います。大学院専任の教授は講義内容に工夫があり、ビジネススクールらしい講義でした。

 

 会計系の講義は、公認会計士試験の1次試験免除も取得できることもあり、計算演習などの本格的なものから、マニアックな税務に関するものまで幅広く準備されてました。

 私もこの1次試験免除を取得しましたが、結局会計士試験は1度受験しただけであきらめてしまいました。一次試験免除に必要な単位はなんとか取得できましたが、電卓をたたくスピードで、本チャンの2次試験は絶対無理と痛感しました。

 計算演習の講義では毎回小テストがあって、正に計算の演習をするのですが、テストの開始と同時に受講生の電卓をたたく音が一斉に響き渡ります。私たち素人はこの音に圧倒されてしまいます。瞬時に問題のパターンを読み取って計算をスタートさせないと時間が足らなくなるような時間との勝負に、結局最後まで勝機を感じませんでした。

会計士取っても特にやりたいこともなかったしね。1次試験で免除にならない企業法で落ちてしまって2次試験にもすすめませんでした。受験料がもったいなかったです。

 

 会計系の講義はこの免除取得もあって結構な数履修しましたが、必修の大学院専任の教授の講義が面白かったぐらいで、後は免除取得のために履修したものがほとんどです。入学したときの目的でした管理会計の講義は結局受講しませんでした。学部出身の教授が担当していてあまり評判が良くなかったので・・・。

 

 ファイナンス系の講義は必修なものもあり、みんな苦労していました。私は投資の仕事をしていたこともあり、正直言って楽勝でした。でもあまり目的としていなかったので履修は最低限といった感じでした。

 現役の会計士の人も何人か来てました。何かファイナンス系の講義で企業価値を算出する授業があり、たまたまその会計士の後に座ったことがあったのですが、エクセルを使った演習をしていて、その人のエクセル処理が恐ろしく早く、かっこよかったのを覚えています。たぶん仕事で使っているのでしょうね。あれぐらい使えればスキルといえるのでしょうね。ファイナンス系の教授のエクセルの使い方もかっこよかったです。マクロをふんだんに使って。

 

 一番面白かったのはマネジメント系の講義でしょうか。大学院専任の面白い教授がいて、私よりも1つか2つ年下でしたが、その教授の講義は全て履修しました。講義名は「組織分析とコミュニケーション戦略」「マネジメント・セオリー」「リーダーシップと人材マネジメント」どれも面白そうでしょ。

 この領域の講義だと社会人経験があれば結構有利です。学部卒で上がってくる人も何人かいましたが、先ほどの計算演習などは全く敵わないけど、この領域だと社会人経験の知見が物をいいます。また受講していても面白かったです。講義も工夫されてましたしね。

 

 実際の業務で役に立ったという講義は実はあまりなかったんですね。残念なんですが。ただM&Aに関する講義は少し役に立ちました。その後経営企画部で第三者割当やTOBを経験するので・・・。

 

 1回の講義が約3時間、時間を感じないくらいに面白いものもあれば、計算演習みたいにクタクタになるもの、そもそも自分が興味あるものを履修するので、退屈で寝てしまうような講義はほとんどなかったですね。

 

 成績は19講義(76単位)履修して、すべて単位は取得できたものの、A評価はたった3つでした。薄く広く履修したのでしかたないですが。ちなみに終了必要単位は48単位で、履修できる最大数は20講義(80単位)ですからFULLに近く履修したことになります。

 

 大学院に通う場合は講義の内容がとても重要です。目的に適った講義があるか、また講師陣もその評判も確認したほうがいいですね。まじめにやっているか、形骸化してないかなど。CGSAはその点レベルが高かったと思います。著名な人だからと言って講義がいいとは限りません。